|
仕事柄、いわゆるヤクザの皆さんと接する機会がたまにある。 最初はやはり怖かったが、最近は随分慣れた。 もちろん彼らは悪いこともするし、反社会的な存在であることに変わりはない。しかし彼らを見ているとどうも、彼ら自身一人一人が、果たしてそれほど邪悪な人間なのだろうか?とふと疑問に感じることがある。 ヤクザと一口に言っても、当然のことながら一人一人性格も容姿も違う。中には礼儀正しい人もいるし、カタギと見分けがつかない人もいる。まあ概ねわがままな人間が多いのは事実である。 しかし無茶苦茶な言動をしたり、キレたりした時も、どこか朴訥で、憎めない印象が漂う。個人的には仕事中、フツーのサラリーマンなどよりも、こういうヤクザ者やヤバイ人々に対してシンパシーを感じてしまうことも少なくない。まあ彼らの本分はその執拗さにあるわけで、何らかの形で本気でターゲットにされたら、こんな呑気なことも言っていられないかもしれないが、「不器用な男たち」という形容は、彼らを美化しているわけでも、幻想でもなく、まさに当を得た表現だと思う。善悪ではなく、カタギの社会に馴染めなかった人々が、裏社会に馴染んでしまうのだろう。 今では既に過去と化しているが、「宇都宮立てこもり事件」の犯人も、写真やインタヴューで判断する限り、そのテの「不器用組」だったのだろうと、私には思われる。「警察が先に撃った」という彼の証言が、自殺したということも含めて、私にはどうしても嘘だとは思えない。 では先に撃ったのは本当に警察の方なのか? しかしいくら悪名高い神奈川県警といえども、やはりいきなり拳銃をぶっ放すとも思えない。しかしどちらかが先に撃っていることは確かである。 恐らくどちらかが、何らかの音なり衝撃を、銃声と勘違いしたのではあるまいか。あるいは拳銃を抜いただけのつもりが、不慣れなために暴発したのか。一度撃ち合いになれば、もうどちらが先かなど覚えちゃいられまい。そう考えると、悲しい結末ではある。少なくとも女性だけは巻き込むべきではなかった。プロの交渉人とかはいなかったのだろうか?どちらにせよ、一方の当事者はすでに亡くなっているので、真相は永遠に闇の中だろう。 ここでいまいちよくわからないのは、警察がドアをノックして応答がないからといって、いきなりベランダに侵入したことだ。ハリウッド映画ではよくあるように、管理人さんから鍵を借りて、ドアを開ければいいのではないかと思うのだが、何か法的に問題でもあるのだろうか?しかしベランダに侵入するのが合法なら、鍵くらい開けてもいいのではないか?それともこれは素人考えなのだろうか?どちらが先に撃ったのかというミステリー以上に不思議な話ではある。 交渉人 特別版
|
| << 前記事(2004/05/23) | トップへ | 後記事(2004/06/03)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2004/05/23) | トップへ | 後記事(2004/06/03)>> |