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help リーダーに追加 RSS 【神奈川県立】広重が描いた日本の風景【歴史博物館】

<<   作成日時 : 2007/10/22 02:41   >>

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 来年2008年は、広重没後150周年なのだそうだ。
 「東海道五十三次」をまとめて観られる機会もあまりないようなので、日本人なら一度は観ておくべしと思い立ち、今回横浜まで足を伸ばしてみた。とは言え、これがもう一月も前に終了している。本来なら会期中に記事をアップしたかったところだが、筆不精もいいところである。
 今回の展覧会は、前後期に分かれており、私が観たのは前期の「東海道」を中心とした構成になっていた。後期は「六十予州名所図会」を中心としていたようだ。
 当然のことながら、広重が描いた風景は、現在ではほとんど失われている。もちろん私もその場所になど行ったことはない。ところがこれが不思議なことに、150年前の風景画を前にして、ひじょうに懐かしいというか、郷愁を誘うというか、何とも切ない気分になってしまうのだ。日本人の琴線に触れるからなのか、絵そのものの力なのか、その辺は私には定かではない。
 大胆な構図に人物描写はユーモラスであるが、その割りに絵自体の印象は、ひじょうにスマートである。人物を完全に風景の一部としているあたりは、日本人的な感覚なのであろう。少なくともミレーやホッパーに感じるような人間ドラマや心理描写は、私にはあまり感じられない。これが「和」というものであろうか。
 青、白、赤、灰色と色彩のコントラストの美しさと繊細さは、他の画法では表現できないものあろう。海の美しさもいいが、「東海道五十三次之内 蒲原 夜之雪」などにみられる雪の表現も凄い。雪夜の音、というか無音の音が聞こえてくるようだ。「箱根 湖水図」「相州江之嶋岩屋之図」などの、山や岩の表現もユニークだ。時代を反映してか、江の島を描いた作品も多い。
 何気に以前の記事【国宝「一遍聖絵」から】美術の遊びとこころ「旅」【参詣図・名所絵、西行、芭蕉の旅まで】 で紹介したでも、「東海道五十三次細見図会」の一部が展示されていたのだが、まったく画風が違う。どうも異なるシリーズのようだ。同時期に同じようなテーマの展覧会を観る機会に恵まれたのも、何かの縁か。旅にでも出ろということかもしれない。でもどうせ行くなら海外がいいな。


横浜県立歴史博物館









広重と歩こう東海道五十三次 (アートセレクション)
広重と歩こう東海道五十三次 (アートセレクション)

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