|
ダ・ヴィンチによる絵画作品は、十数枚?しか現存していないという。そういうこともあってか、今回の企画展においては、基本的に絵画は「受胎告知」が1枚だけである。 その代わりを埋めるものとして、パネルと模型によって、「レオナルドの広範な精神活動の展開」を辿るという、何やら以前にもどこかで見たような企画が、第二会場で展示されていた。 元々「受胎告知」を擁する、イタリアのウフィツィ美術館での企画展がベースになっているそうな。 会場に到着したのは、午後1時半頃。土曜日ということもあってか、30分待ちという。行列に並んで待った末、金属探知機のゲートを潜り抜けて、展示室に入ると、そこにも行列が、というより群集が。会場はジグザグのスロープになっており、まずは人々を押しのけてやや上方から鑑賞する。 取り敢えず第一印象。意外と小さい。50号を二つ並べたくらいだろうか?しかし凄まじい表現力とテクニックには唖然とする。一度観たら忘れられなくなりそうだ。 その後スロープを降りて、絵の前を・・・・・、通り過ぎた。ろくに眺めもせずに。 何せ大変な行列で、絵の前には警備員が何人もいて、「止まるな」と言っているし、とてもじゃないが落ち着いて鑑賞できるような状況ではなかった。まあ仕方ないよね。本当はこういう名画は、気絶してぶっ倒れるまで眺め倒したいものだが、宝くじでも当たったら、本場に行くことを考えるとしよう。 某2ちゃんねる美術板の【ダヴィンチ】受胎告知が東京に【ウフィッツィ】によると、何でも2回入れた人もいたそうで、もしこれから行かれる方は試すべきであろう。 本作については、「BRUTUS」2007年4/15号と、「芸術新潮」2007年6月号で特集が組まれている。詳しくはそちらをどうぞ。 続いて第二会場である。 全体としては、以前当ブログ記事【レスター手稿】レオナルド・ダ・ヴィンチ展【ビル・ゲイツ様】 で紹介した、森アーツセンターギャラリーでの、「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」の規模を拡大したような内容であった。 パネル、模型、映像によって、手稿類の内容を再現し、彼の膨大な知識や研究の一端を理解できるようになっている。作品の解説もある。 ちなみに「少年キリスト像」というテラコッタも展示されており、断定されてはいないが、ダ・ヴィンチの手になる可能性が極めて高い作品である。確かにその表情は「最後の晩餐」のイエスにそっくりである。何でもレオナルド本人も、相当の美少年だったそうで、案外自分をモデルにしたのかもしれない。 正直言って、最初は流して観ていたのだが、パネルのデッサン類だけでも、かなりのボリュームであることに途中で気付いた。絵を描く人などは、かなり有意義な経験になるのではないだろうか。 「スフォルツァ騎馬像」のブースでは、不勉強のため、それ自体知らなかったのだが、馬の各部の構成比まで計算してデッサンをしていて驚いた。もちろん馬だけでなく、人間の解剖図やデッサンを大量に描いていたし、ありとあらゆるものを描いては分析を加えていた。 彼の経歴をみると、13歳で工房に入ったとある。つまり元々絵画から入って、創作を通じて様々なことに興味を持ち始め、だんだんとあらぬ方向へと行ってしまったということであろうか。 個人的には科学やら何やらの方向へと行かずに、もっとたくさん作品を残してほしかった気もするのだが、物理学や数学や建築や医学や地学などへの興味と知識がなければ、現存するような作品は生まれていないわけで、難しいところだ。 しかしさすがに「ダ・ヴィンチ・コード」につながるようなネタはなかった。 開催は今月17日まで。東京国立博物館にて。 東京国立博物館 特別展 特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ―天才の実像」 |
| << 前記事(2007/05/22) | トップへ | 後記事(2007/06/07)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2007/05/22) | トップへ | 後記事(2007/06/07)>> |