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help リーダーに追加 RSS 【後藤組】極悪絵画商法は続く【絵画レンタル詐欺】

<<   作成日時 : 2007/01/11 03:45   >>

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<詐欺>絵画レンタル装い4億円詐取 後藤組系組員ら逮捕
1月10日8時53分配信 毎日新聞

 「絵画のオーナーになればレンタル料が得られる」とうそをついて現金をだまし取ったとして、警視庁組織犯罪対策4課は10日、山口組後藤組良知組幹部で絵画販売会社「アートクラシックス」(東京都新宿区)実質経営者、佐藤幸雄容疑者(50)ら7人を組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕した。同社は良知組のフロント企業で、高額化粧品などの購入歴のある若い女性を「損を取り戻せる」などと勧誘していた。被害総額は約4億円に上り、同課は山口組の資金源になったとみている。
 ほかに逮捕されたのは▽同社幹部、萩原孝彦(39)▽無職、大橋剛(41)▽会社役員、岡本正浩(48)▽無職、小野田和則(40)の各容疑者ら。
 調べによると、佐藤容疑者らは05年6月、埼玉県桶川市の女性(25)ら4人に「絵画のオーナーになってレンタル会社に貸し出せば、多額のレンタル料が得られる」とうその投資話を持ち掛け、計約470万円をだまし取った疑い。
 被害者は28都道府県の約460人に上り、多くはキャッチセールスなどで「美顔器」と呼ばれる美容器具や高額化粧品を購入した経験のある20代の女性だった。佐藤容疑者らは、こうした商品の購入歴がある女性の名簿を入手し、電話などで「以前(商品購入で)損をしたでしょう。取り戻せますよ」と勧誘。レンタル料を数カ月だけ振り込み、事業実体があるよう装っていた。
 4億円のうち、勧誘などの経費を除いた約1億3000万円が、佐藤容疑者を通じて組織に流れた疑いがあるという。佐藤容疑者は容疑を否認している。
 良知組は静岡県に本拠を置く。昨年5月、渋谷区のテナントビル乗っ取り事件で後藤組組長、後藤忠正被告(64)=公判中=が逮捕された後は後藤組を実質的に取り仕切っているとされる。【石丸整、鳴海崇】

最終更新:1月10日13時16分

 今回は、以前友人が経験したお話。もう大分前のことになるので、細かいディテールについては、記憶が定かではない。その点はご了承ください。
 彼は当時フリーターで、アルバイトを捜していた。そこで運良く、新聞チラシの求人広告で、宛名書きのバイトを見つけた。
 早速面接のために、池袋西口公園近くにあるという、その会社のショップへと面接に向かった。
 一時間ほどの面接を終えて帰ってくるなり、彼は言った。
「俺、絵買っちゃいましたよ(笑)」
 絵を買ったって、バイトの面接に行ったんじゃないの?一体幾らで、何の絵を買ったわけ?
 その時は現物はなかったが、売買契約書なるものを持っていたので見せてもらった。その絵というのが、本人は「絵」と言っているが、どこの馬の骨ともわからない、日本人画家の「リトグラフ」であった。値段は七十数万円也。絵画のナンバーは、あくまで便宜上のもので、後で銀座だかどこかの画廊に出向いて、好きな作品を選べるとのこと。
 一体どのような経緯で、バイトの面接に出向くと、リトグラフを購入するはめになるのか。彼の話によると、次のようなものであったらしい。
 仕事の内容は、チラシにあった通り、宛名書きである。
 会社からは、名簿とダイレクトメールが郵送される。その名簿の住所宛てに、宛名を書いてダイレクトメールを投函するというもので、完全出来高制かつ自宅勤務という、ある意味実に楽でおいしい仕事である。まだパソコンというものが普及していなかった頃の話だ。
 報酬体系には二種類あった。
 一つ目は、普通に宛名を書いて、報酬を得るというもの。その場合、一枚あたりの報酬は実に微々たるものである。
 二つ目は、宛名書き自体は無報酬であるが、自分が書いた宛名から、会社宛に返信がくると、一枚あたり千円、その宛名の人物が作品を購入すると、一作あたり一割(三割だったかも)の報酬が得られるというもの。しかしその場合、バイトは自社のリトグラフを購入するという条件がつく。
 何故リトグラフを購入しなければならないのか。
 パンフレットには、「当社でともに仕事をさせて頂く皆様にも、ぜひこの機会に、アートに親しんで頂きたく云々」とあった。
 しかし宛名書きのバイトをやるような人間が、果たして七十万円ものリトグラフを、いきなり購入できるものであろうか。
「確かに、いきなり七十万円はキツイですよね。でもご安心ください。そのような皆様のために、系列のローン会社をご紹介させて頂きます。宛名書きの仕事で、ローンくらいはすぐに返済できます。返済さえ終われば、長期的にみてこんなに割りのいい仕事は他にありませんよ」
 そういうわけで彼は、しっかりローンの契約書にもサインをしていた。細かい数字はよく覚えていないが、返済期間は数年にわたっていたと思う。
 もちろん月に一枚も購入があれば、月七万円近くの報酬が得られる計算だ。ローンも楽々返済できて、お釣りがくるというもの。しかしそんな胡散臭いダイレクトメールに、一体どこの誰が返信してくるというのか。一枚の作品を購入してもらうために、果たして何枚の宛名を書かなくてはならないのか。無名画家のリトグラフもどきを購入する人間が、今時いるのか。しかも書いた本人は、正確な購入数を、どうやって把握するのか。おまけにお粗末な雇用契約書には(正確には「雇用」ではないかもしれないが)、適当な理由をつけて契約を解除できるような条項がある。百万人に一人の割合で購入者がいたとしても、その条項を楯に一方的に首を切るのであろう。後にはローンだけが残るという寸法だ。
 以上のことを、大雑把に説明してあげた。彼も自分で、何となく胡散臭いことは理解していたようだが、言いくるめられてしまったらしい。正直言ってそういう人だとは思わなかったのだが、人間の性格というのはわからないものだ。私の説得を聞いて、彼は会社に断りの電話を入れたが、またもや言いくるめられてしまった。
 唯一の救いは、ローン契約が仮のものだったということ。次の日の朝、ローン会社から電話が入るので、そこで正式に契約するか、返事をすることになっていた。ローン契約が流れれば、仕事の話自体もお流れである。
 次の日まで、私の方もひやひやしていたのだが、賢明なことに彼は契約を断った。どうも彼の両親も、壷を買ったりするのが好きらしい。こういうのは遺伝なのか、家庭環境なのか。彼とはすっかり疎遠になっているが、今頃どうしているであろう。
 悪徳アート販売については、未だに親玉の某企業が一部上場しているし、テレビも雑誌も大手スポンサーのため知らん振りという状況である。ゴールデンタイムの某バラエティ番組では、どこぞの女性タレントが、イルカ絵アーティストにヌードを描いてもらって、その模様を放映するというていたらくだ(アーティスト本人に罪はないのかもしれないが)。これでよく振り込め詐欺がどうとか言えるものだ。
 しかし今回のレンタル詐欺といい、よくいろいろ考えるものだ。こういう事件の場合、人脈と資金の流れを解明して根こそぎにしなければ、いつまでも新たな手口といたちごっこという事態が続くことになるだろう。くれぐれも皆さんご注意を。


クリスチャン・リース・ラッセン版画
『DOLPHIN SYMPHONY』
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