|
ゼロエミッションとは何か。 提唱したのは国際連合大学で、一言で言えば「廃棄物をゼロにしよう」ということである。内容については「ゼロ・エミッション詳細解説−環境goo」に詳しいので、そちらをどうぞ。 で、最近ちょっと興味があり、いろいろググっていたら、懐かしいお名前を発見した。 PSE法(電気用品安全法)問題でブログを炎上させた谷みどりさんである。 私もPSE法に関しては問題があると思っているが、彼女への個人攻撃は、少々いただけないとも思っている。 谷さんは環境省の課長時代から、経済産業省へ異動後の現在にいたるまで、国際連合大学が主催する、「ゼロエミッションフォーラム」での活動に、大変熱心に取り組んでおられるようだ。三重、静岡県三島市、岩手、京都と、まさに全国を股にかけて、精力的に講演やパネルディスカッションなどに参加されている。テーマは毎回微妙に違うが、基本的にはゼロエミッションに関することであり、そこから派生してエコロジー全般について、大変有意義な意見が聞ける。 今回はその内容について、ちょっと紹介したい。 「現在世界的に見まして環境のキーワードというものは持続可能性」(国連大学、安井副学長「ゼロエミッションフォーラム イン いわて」での講演)ということで、まず注目すべきは、企業や行政の環境保護に対する多様な取り組みである。 「いわて」でのパネルディスカッションではトヨタ、松下などの環境に優しい製品の数々を紹介。また「ゼロエミッションフォーラム・イン・三島」では、佐川急便の会長らを交えて行った省内の懇談会の概要や、損保ジャパンなどのエコファンドなどの話題に触れている。 こちらはゼロエミッションとは別の、宮崎県日之影町で開催された「一地区一資源一宝づくりフォーラム」での発言らしいのだが、「山形県立川町では、いつも強風に悩まされていましたが、風力発電に挑戦し「風車の町」として成功しました。」(「高千穂郷」通信 平成16年3月号)と、風力発電の成功例について、紹介されている。 そういえば筑波では風車が回らず、関係者の間で泥仕合になっているが、大変残念である。風さえ吹けば、風車は最高にエコロジカルな発電方法である。ぜひ普及してほしいものだ。 「ゼロエミッションフォーラム・イン・京都」のパネルディスカッションでは、現在、経済産業省で担当されている、松下ストーブの回収、悪質業者への対応について、エコロジーとの関わりを交えながら言及された。また環境省時代に作成に携わった「HERB構想」についても、語っておられる。 この時使用した資料は、あいにく発見できなかったのだが、ありがたいことに、その資料を利用して作成したと思われる、別の講演の資料を発見した。 「消費者と環境」がそれで、「特定非営利活動法人(NPO法人)標準により消費者の利益を推進するコア・グループ(NCOS)」での公演で使用されたものであるらしい。カラーの写真や図表が多く、とても見やすい資料だ。ちょっと目についたのがこちらの5ページ。 恐らくこのページをほぼそのまま、京都での講演に流用したのであろう。引用すると「次が、20ページ。〜中略〜『環境配慮の経営で評価されている会社でエンジニアとして働いています。私もグリーン購入をやっています・・・・・・。家では、子供の成長にあわせて家具や照明をレンタルしています』〜中略〜このエンジニア、実は女性なんですね」(「京都」P29)とある。 こちらを拝読する限り、どうも谷さんは、エンジニアに対してだいぶ思い入れがあるようだ。もしかして彼女はエンジニアになりたかったのかもしれない。そういえば最近のIT業界では、たいした経験もスキルもない、なんちゃってSEが多いと聞くが、他の業種では、もちろんそんなことはないのであろう。 エコロジーを語るには、グローバルな視点も欠かせない。 「例えば、お隣の中国とか、同じものをつくっても、送電効率は悪い、発電効率は悪い、発電所は石炭火力だ、脱硫・脱硝どころか、ばいじんも除去しているか、していなか、よくわからない。そうすると、あっちでもくもく、もくもく、日本で対策をとった結果、それにまさる量が中国で出てしまうと、地球温暖化で何やっているんだかよくわからない」(「三島」(P52))との発言は、なかなか衝撃的だ。 そういえば、経済産業大臣の二階氏は、自他共に認める親中派として知られているが、このような現状を果たして理解しておられるのであろうか。ちょっと谷さんの方から、上司にガツンと言ってほしいものだ。 「ゼロエミッションフォーラム・イン・三重」では、「環境と経済の好循環」というテーマで、自身も交渉に携わった京都議定書の話も交えながら、講演をされている。京都議定書の交渉では、大変苦労されたようだ。 もちろん仕事上だけでなく、私生活でも、環境には大変気を遣っておられるようだ。 冷蔵庫とテレビを買い換えて以来、何と「月にだいたい電気代が3000円台」らしい(「三島」P11)。 そういえば地上デジタル放送の開始が迫っている。私の部屋では、未だに「National」製のテレビが稼動している。これも恐らく相当電力を消費するのであろう。おまけに2年前に購入した安物のCDラジカセの方は、CDプレイヤーがいかれてしまった。仕方なく昔のカセットテープを引っ張り出して、聴くはめになっている。両方とも早く買い換えよう。 ゼロエミッションとは直接関係ないが、「JEMA社団法人 日本電機工業会」が発行する機関紙「電機」の2000年10月号には、「気候変動対応委員会主催 「Climate Changeセミナー」開催の報告」という記事が掲載されており、そのセミナーで講師を務めた谷さんの写真を拝見できる。ここでも京都議定書の解説をされている。 ちなみに、既出かもしれないが、この「電機」2001年3月号には、「電気用品安全法の施行に向けて」という記事が掲載されている。 さらに、閲覧はできないが1999年8月号には、「電気用品取締法から電気用品安全法へ」という記事も掲載されたようだ。 この「電機」という機関紙は、「JEMA」に加盟している電機メーカーに無償で配布されているとのこと。 中古業者が、今年に入ってガタガタと騒ぎ始めたのとは対照的に、さすがメーカーさんは情報が早い。 さて、話を戻そう。こうして谷さんの発言をいろいろ拝読していると、環境問題に対する深い見識、鋭い洞察力、そして並々ならぬ熱意を感じる。 普通は大人になるにつれて、世俗の垢にまみれていくものだが、彼女はまるで中2の若者のような、純粋無垢な情熱を持ち続けているという印象を受ける。 長年環境行政の最前線で、数々の施策に携わり、トヨタ、松下、佐川急便、損保ジャパンなどの一流企業の環境対策、エコビジネスを直に見聞きして、恐らく指導や助言などもされてきたのであろう。自身がエコロジーのプロであるという強い自負心と、常に自身が先頭に立って問題に立ち向かっていくんだ、という強い決意をお持ちなのに違いない。 京都議定書、レジ袋、ディーゼル車などなど、最近の環境政策の数々をみると、前例にとらわれず、圧力に屈せず、常に高い目標に挑み、達成していこうという決然たる姿勢が窺える。 谷さんに限らず、他の方の発言も拝読していると、最近の環境思想のトレンドの一端がみえてくるような気がする。その中の一つが「エコプレミアム」であろう。 「エコプレミアム」とは、簡単に言えば「安い物を買ってすぐに捨てるより、少々高くても、環境に優しい物を、大切に末永く使おうよ」ということになるかと思う。 「すなわち同じ地球のすり減らし方だったらなるべく高いものをつくろうよという、そういう思想が多分地球を最終的には救うんですね」とは、国連大学の安井副学長の弁(「いわて」での講演)。 この概念に従えば、当然のことながら企業も消費者も、相応のコスト負担を強いられる。しかし一見価格が割高にみえても、電力使用量やCO2の排出量が減少すれば、最終的には人類全体の利益になるのだ。 確かに、今我々が住むこの母なる星、地球の環境は、急速に悪化の一途を辿っている。 消費者、企業、行政、全ての人々が意識を高めて、環境問題に取り組むことが重要だ。相応のコスト負担は仕方がない。 個人経営の商店や中小企業であっても、それ相当の負担をしなければ、この青き清浄なる地球の未来を守ることなどできやしない。 経営が苦しいなど、言い訳にならない。家計の負担など、所詮は一時のものだ。未来永劫にこの美しい星を残すためには、今我々が立ち上がらなければならないのだ。 私一人の力でも、何かできることがあれば、今日からでも始めてみようと思う。そうだ、テレビとコンポは中古屋さんでレンタルすることにしよう。谷さんもレンタルを推奨していた。ユニクロで服を買うのはやめよう。安井さんも「私はもう何年間も、ユニクロ最盛期のときから、あれはだめだと。要するに、資源生産性が低い商品は、いくらいいものをつくってもだめ」と仰っているではないか(「いわて」での講演)。 今回、ちょっとしたきっかけではあったが、ゼロエミッションのことと、谷さんの発言をいろいろと読ませていただいたことは、大変有意義な経験であったと思う。 環境省では、「審議会・委員会等」で議事録を公開している。環境や谷さんについて興味がある方は、「中央環境審議会総合政策部会議事要旨・議事録」の「総合政策部会環境と経済の好循環専門委員会」などもどうぞ。 沈黙の春 古典
|
| << 前記事(2006/09/14) | トップへ | 後記事(2006/09/28)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
_●倉敷の居酒屋:CO削減へ「植林に役立てて」
倉敷の居酒屋「お家ごはん」 きょうから3日間、売り上げ全額寄付へ 倉敷の居酒屋「お家ごはん」 きょうから3日間、売り上げ全額寄付へ地球温暖化対策を定めた京都議定書の目標へ対して何をできるか? ...続きを見る |
酒ブログ情報トラックバックセンター 2006/09/23 01:58 |
損保ジャパンの海外旅行保険
損保ジャパンで自動車保険!海外旅行保険!医療保険!任意保険と自賠責保険の見積もりを! ...続きを見る |
損保ジャパンで自動車保険!海外旅行保険!... 2006/09/27 18:27 |
カネミ油症
環境問題、環境保護など。カネミ油症について記載。 ...続きを見る |
環境問題 2006/10/11 00:37 |
損保ジャパン自動車保険one-do
損保ジャパン自動車保険「ONE- do」の紹介です。 損保ジャパン自動車保険「ONE- do」は、ニーズ細分型自動車保険です。 ...続きを見る |
損保ジャパン自動車保険 2007/01/07 22:38 |
自然エネルギー
僕は環境問題にかなり関心を持ってます。 日曜の素敵な宇宙船地球号なんか大好きでよく見てます。 ...続きを見る |
DIYで日曜大工 2007/02/21 17:47 |
ブレスト復活!やった〜\(^o^)/
...続きを見る |
DIYで日曜大工 2007/03/12 17:21 |
メンテナンス費用
太陽光発電のメンテナンス費用って一体どのくらいかかるの? 一般的に言われているのがモジュール(ソーラーパネル)の耐久年数が 20年〜30年。 ...続きを見る |
DIYで日曜大工 2007/03/18 23:02 |
ロハスと健康
ロハスという生き方をするのに、まず「健康である」ことが最低条件です。 今健康な人... ...続きを見る |
ロハス道場 2007/09/03 15:17 |
ロハスと森林浴
ロハスを目指す人は、何を行うにも、環境と健康を意識していきたいものです。 例えば... ...続きを見る |
ロハス道場 2007/09/28 14:37 |
全労済のマイカー共済の利用条件
全労済のマイカー共済、安いのにはわけがあります。それは対象がマイカーに限られている事です。それに伴い、利用条件が下記の通りに設定されています。●自家用車で家庭用の使用車であること●乗用車は乗車定員が10名以下であること●貨物車は最大積載量が2トン... ...続きを見る |
全労災の保険・共済について教えて! 2007/10/30 17:26 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2006/09/14) | トップへ | 後記事(2006/09/28)>> |