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help リーダーに追加 RSS 【ハイエース】東久留米小一女児ひき逃げ事件【ダブルタイヤ】

<<   作成日時 : 2006/06/26 00:22   >>

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 平成7年(1995)5月19日。Rちゃんは小学校に入学したばかりで、その日は初めての遠足だった。下校途中、いつものように狭い路地の交差点に差し掛かった。時間は午後1時43分頃。
 恐らくRちゃんはお母さんの言いつけを忠実に守り、車の有無を確認すべく、電柱の陰から頭を出したのであろう。その瞬間、右から走ってきた車が彼女の頭部に接触、車はそのまま逃走した。Rちゃんは頭蓋骨骨折により間もなく死亡した。
 現場近くには大きな病院があり、もし事故直後に搬送されていたら助かったかもしれない。

 事故直後に現場付近を車で通りかかった男性は、生垣をこすりながら猛スピードで走り去る車とすれ違った。車は白いトヨタ・ハイエースで、荷台には脚立かはしごを積んでいた。ドライバーは白髪混じりの中年男性で、白っぽい作業服を着ていた。後に現場から採取されたタイヤ痕は、ダブルタイヤのものだった。

 わが国でのひき逃げ事件の検挙率は、平成7年当時では約70%。
 しかし懸命の捜査にもかかわらず、事件は平成12年に時効を迎えた。
 警視庁はのべ4万7千人の捜査員を投入し、3000台の車両を調べたが、犯行車両にはたどり着けなかった。
 ちなみにひき逃げ事件の検挙率は年々減少し、ここ数年は50%を切っている。
 ひき逃げ事件の場合、通常は現場に遺留品が残されていることが多い。捜査官は現場や被害者の衣服などから、塗料片やライトの破片などの遺留品を徹底的に回収する。物的証拠さえ回収できれば、犯行車両との照合は比較的容易い。
 しかし本件の場合、犯行車両は大型のバンで、被害者との接触は頭部のみであった(一部新聞記事では、接触したのはミラーということである)。
 犯行車両が時速何キロ出していたのか不明だが、車に対するダメージはほとんどなかったのであろう。恐らくキズ一つ付かなかったに違いない。

 東久留米市は東京都下にあって、都心へのベッドタウンとして発展を遂げる一方、なだらかな丘陵地帯には畑と雑木林が広がり、いまなお武蔵野の面影を残すのどかな街である。
 事故現場は小金井街道から東に入った細い裏通りで、周囲には高い木が生い茂り、どことなくひっそりとした雰囲気である。しかし数十メートル先の街道の喧騒で、死角から来る車の音はほとんど聞こえないだろう。住民の請願により、横断歩道が設置され、電柱も移動されたが、それでも見通しが悪いことに変わりはない。
 小金井街道の事故現場付近は、交差点に挟まれた万年渋滞ポイントで、近年街道に通じる道路が抜け道として利用され、交通量が急増している。
 犯人が抜け道としてこの路地を利用したのか、あるいは元々現場付近が目的地だったのかは不明だが、いずれにしてもRちゃんを放置して東方向へと逃走したことは確かである。犯人が付近の道路事情に精通している可能性は高い。

 犯行車両と思われる白のハイエースは、現場のタイヤ痕などからダブルタイヤタイプとほぼ断定されている。
 ダブルタイヤは、文字通りタイヤが2本重なっているタイプで、トラックやバンなどでよく見かける
 ハイエースバンでは昭和57年(1982)のフルモデルチェンジで、ジャストロータイプの一部に採用された。しかし不評だったのか、欠陥でもあったのか不明だが、平成元年(1989)のフルモデルチェンジで再びシングルタイヤに変更されている。
 つまりハイエースバンのダブルタイヤタイプが生産されたのは7年のみである。ほとんど幻といってもいい。
 私も本件のことを知って以来、町で注意して車を見るようになったが、ダブルタイヤ装着のハイエースバンというのは今まで一度しかお目にかかったことがない。国内で現存している82年モデルはほぼ皆無であろう。ダブルタイヤは言うまでもない。
 ハイエース自体は昭和42年(1967)の登場以来2005年まで、累計約500万台の生産を誇る国産バンの定番なので、82年モデルも、最低数十万台は生産されているだろう。82年モデルは全体的に角張っており、ライトも角型で(一部丸型)、今見ると当たり前だがレトロな雰囲気である。
 犯行があった平成7年の時点で、82年モデルの生産終了から7年は経過していたことになるが、業務用車両で7年以上の使用はそれほど珍しくはないだろう。流線型の89年モデルは現在でもまだよく見かけるが、犯行当時も恐らく82年モデルと89年モデルが並存していた時期だったと思われる。
 タイヤ痕を残したリアのダブルタイヤは、トーヨータイヤ製の「155R12」というタイプで、デフォルトで装着されていたものと同型である。市場に大量に出回っており、追跡は不可能だ。
 脚立などを積んでいたとすれば、電気工事、造園、塗装、建築、内装、リフォーム、清掃、広告などなど、考えられる業種は多岐に渡る。仕事で昼に移動していたとすれば、目的地がそれほど遠くとも思えない。事件現場付近、少なくとも近隣市町村に仕事現場があった可能性が高い。
 旧式でレアなダブルタイヤのハイエースに脚立を積んでいたとなれば、犯行車両はかなり絞られるはずだが、よほど犯人は運が良かったのか、狡猾だったのか、逮捕に至らなかったのは残念である。
 犯人はほとぼりが冷めるのを待って、何事もなかったかのように車両を処分したのであろう。古いタイプの車両であれば、処分するのに怪しまれることもない。

 犯人は一体どういう人間なのか。
 自分が子供をはねて殺害したという事実を知らないとは思えない。犯行時に気付かなくても、少なくとも後で報道や噂などで嫌でも耳にしているはずである。事件直後は新聞で、時効直前にはテレビでも扱われた。Rちゃんの両親や同級生は、毎年チラシを配布していた。地元の人間であれば、まず知らないということは有り得ない。
 小一の女の子を殺害しても全く罪の意識を感じないような、冷酷で利己的な性格であれば、遅かれ早かれ何らかの問題を起こしているであろう。すでに犯罪者になっているかもしれない。犯人は自首しようかと迷いつつも、結局自己保身のために決断できなかったような、どちらかと言えば気の弱い人間ではないだろうか。白髪混じりの男性なら、家族もいるに違いない。しかしいずれにしても、事件後まともな人生を歩んでいるとは思えない。完璧に隠し通すには、コトが重大すぎる。車の運転を止めた、性格が変わった、酒に溺れたなど、何らかの変化があったはずである。

 時効が成立して世間の記憶が薄れても、決して忘れない人々もいる。今後発覚する恐れが無くなったわけではない。今からでも名乗り出た方が、寝覚めもいいのではないかと私は思うのだが。
 本件が起きた1995年は、阪神大震災にオウム事件と、何かと賑やかな年であった。この事件の直前には麻原彰晃が逮捕されている。当時の報道はまさにオウム一色で、ローカルなひき逃げ事件にスペースを割く余裕もなかったのであろう。
 ひき逃げ事件の時効がたった5年というのも問題だ。足立区女性教師殺害事件など、時効後に犯行が偶然発覚することもある。時効制度は見直すべきだ。
 東久留米市には現在警察署がなく、田無警察署の管内となっている。ちなみにお隣の清瀬市も同様で、こちらは東村山署の管轄である。この近辺はファミコンショップ店長殺人事件、タクシー強盗殺人事件、血液遺棄事件、派出所警察官殺害事件などなど、未解決の重大事件が多いような気がする。
 法的には時効が成立しても、6歳の子供の命を奪った罪が消えるものではない。
 何らかの情報をお持ちの方は、田無警察署までお願いします。

犯人を捜し続ける遺族ら―西東京エリア情報
田無警察署
Wikipedia東久留米市

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