![]() 江ノ島の岩屋は古来信仰を集め、様々な歴史を刻んできた。富士山の風穴と人口トンネルでつながっているという伝説もある。さらに一説には、ソロモン王が財宝を隠したという噂があり、今回ちょっと発掘してみようと思い行って来た。 しかし苦労して岩屋にたどり着いた途端、野望は打ち砕かれた。 現在では岩屋は拝観客のためにきれいに整備されており、とても勝手に発掘などできるような状態ではない。ガーン。いささかアミューズメントパーク化しているのが少々気になるが。 ものの本によると、かつて第一岩屋の最奥部に、恐らく人工であろう空洞があったらしい。しかしその空洞が一体どうなったのか、現在では誰も知らない。昭和46年には大規模な崩落事故があり十数名が亡くなった。その後長い間岩屋自体が閉鎖されていた。遊歩道などを整備した後、平成5年から再び公開されている。 第一岩屋は途中で二股に分かれており、空洞があったとされるのは左側であるが、最奥部には柵があって当然のことながらそれ以上は入れない。首を伸ばして空洞を探したが暗くてよく見えない。かくして私のトレジャー・ハントは終了した。 岩屋下方の磯には亀石という、文字通り亀の形をした人工の岩がある。また伝説によると、江ノ島には龍が住んでいたとされる。亀に龍とくればどうしても浦島太郎、龍宮城、玉手箱が連想される。弁財天は竜宮城のお姫様のイメージと重なる。もしかしたらここが本当に竜宮城なのかもしれない。あるいはその伝説に基づいてもろもろのイコンが形成されたのであろうか。 ソロモン王が亡くなったのは紀元前925年頃。今から3000年近く前である。彼の莫大な財宝の行方は今もって不明で、世界中に伝説が残っている。新約聖書のヨハネ黙示録がその埋蔵場所を示す暗号であるとする説に基づき、かつて江ノ島が調査されたらしいが、現在では四国の剣山がトレンドのようだ。いやあロマンティックな話だ。 ソロモン王はともかくとして、遠い昔に誰かがここに財宝の一つでも隠したことはあるだろう。何と言ってもかつては本当に島で、船からでなければ上陸できなかった。亀石は何かの目印のようにも思える。その財宝の噂話に尾鰭が付いて、龍宮城伝説の元になることは想像に難くない。 しかしたとえ洞窟の奥にトンネルがあっても恐らく崩落するか断絶しているであろう。以前は満潮時には岩屋の中にも海水が入っていたということであるが、関東大震災時に島自体が1メートルほど隆起して(!)、現在の姿になったらしい。財宝があっても完全に地中に埋まっているに違いない。あるいはすでに誰かに持ち去られているであろう。戦後の発掘では空洞には結局何もなかった。 この際一度正式な学術調査を希望したいところである。あるいは糸井重里氏にでも再びご登場願おうか。 ※写真は与謝野晶子の石碑。 アドベンチャーズ・オブ・インディ・ジョーンズ コンプリートDVD 失われたアークも剣山にあるらしい。
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